採用Q&A

埼玉医科大学総合医療センターはどのような病院ですか?

埼玉県川越市にある1000床を超える大学病院、高度急性期医療機関です。各専門診療科、高度救命センター、周産期センターを擁しており、救急症例から慢性疾患、免疫不全のある症例、高度医療を要する症例、小児周産期など症例が多岐に渡り豊富であり、バランスの良い研修が可能です

業務内容について教えて下さい。

以下のような業務があります。

感染症コンサルテーション

院内他科のご支援ご協力のもと、市中、医療関連、HIV、抗酸菌、移植関連感染、小児周産期感染症などかなり幅広い経験が可能で、院内コンサルテーション数は1日2−3件(血液培養陽性のA S T関連を除いて、年間コンサルト数約700件)です。問題が解決するまでフォローし、主科と協議しながら方針を決めていきます。当院では広く穴のない感染症研修を行うことが可能です。

AST

細菌検査室、薬剤部、感染制御室と連携しながら、血液培養陽性症例や広域抗菌薬長期投与症例などに対し、回診、グラム染色の確認、カンファランスをして主治医とコミュニケーションをとり、抗菌薬適正使用支援に取り組んでいます。

外来・入院診療

現在自科の外来・入院診療も行っており、不明熱や一般感染症の診療に加え輸入感染症、肺外結核、HIV/AIDSなど専門性の高い感染症疾患を診断から治療まで担当できるため、感染症にサブスペシャリティを持つ総合内科専門医を目指す方にも最適です。またCOVID-19流行時は救急・麻酔科医師サポートのもと当科主治医で中等症〜重症までの入院診療を行っており、日々up dateされるエビデンスを考慮しながら実践する診療は非常に勉強になります。

その他の診療

関連施設であるかわごえクリニックにトラベルワクチン外来を開設しており、希望者はトラベルクリニックの経験をすることも可能です。大学病院におけるいわゆる外勤については、訪問診療クリニックと連携しており、複数のスタッフで協働することで訪問診療を経験、学ぶことが可能です。

診療以外の業務

学会発表、論文執筆、臨床研究、医学書の執筆活動なども積極的に行っており、ベッドサイド外での臨床力向上にも力を入れております。今後は感染症プラチナマニュアルをはじめ複数の執筆や編集を医局員で行っていくチャンスが得られます。感染症学会指導医も複数在籍しておりますので、感染症専門医の取得も可能で、臨床や教育に熱い医局員も増え、皆さまのさらなる臨床力のアップをお約束できると思います。超有名救急医である坂本壮先生との救急ケースカンファランスや、カリスマ微生物検査技師とのmicrobiologyカンファランスを月一回オンラインで行っています。また、不定期ではありますが青木眞先生にもお越しいただきご指導いただく機会もあります。

経験できる症例には何がありますか?

実際に経験した症例の一部を掲載します。

入院担当症例

一般細菌細菌性髄膜炎、眼梅毒、歯性副鼻腔炎・下顎骨骨髄炎、感染性心内膜炎、肺炎(細菌性、レジオネラ)、肺ノカルジア症、腸チフス、パスツレラ菌血症、レミエール症候群(septic pulmonary embolism)、腎盂腎炎、虫垂炎、蜂窩織炎、化膿性関節炎、など
抗酸菌結核性椎体炎、粟粒結核、非結核性抗酸菌症
真菌肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症
ウイルスCOVID-19、HIV感染症(PcP、CMV網膜炎、急性感染症、etc.)、無菌性髄膜炎、伝染性単核症(EBV、CMV)、インフルエンザ脳症、デング熱
その他菊池病、めまい症、熱中症、無顆粒球症、腹壁腫瘍、TAFRO症候群、EBウイルス関連T/NKリンパ増殖性疾患

感染症コンサルト症例 

• 外傷・救命・整形外科の症例が多く、複雑な骨髄炎・人工物感染を経験できる
• 循環器・心臓外科・血管外科・透析患者などの血流感染症も多く経験できる
• 移植関連の感染症、自己免疫疾患関連の免疫不全など特殊な背景のある患者の感染症診療
• 内科系・外科系の重症/集中治療患者
• 院内不明熱

外来症例 

• 不明熱、HIV/AIDS、結核、梅毒などのSTD、急性熱性疾患(COVID-19との鑑別含む)、針刺し対応
• 予防接種外来(かわごえクリニック)

医局の雰囲気について教えて下さい。

診療科長1名の開設から6年目ですが、本年度で医局員数は共同で運営している感染制御科と合わせ16名となり、加えて毎月4-5名の初期研修医の先生に選択ローテーション希望がありとても活気があります。
特に当科は教育に力を注いでおり、定期的にリアルプラチナレクチャーを受講することもできます。当科指導医は例年の優秀指導医賞やティーチャー賞を受賞しており、研修医先生の人気のローテーション診療科として好評を頂いています。
また医局員は当初は外部からの希望者が中心でしたが、最近では内部の研修を経験した医師の入局が増えており、内外問わずグローバルに活躍できる人材育成を心がけています。
大学院生も複数おり、臨床研究を行う指導体制も出来てきました。本年度は海外留学の機会を得た医局員もおり、様々な可能性があります。
教授はじめ医局員の平均年齢も若く、良い意味で伝統がないので、医局員で医局を作っていく魅力があります。
出身大学は私立・国公立問わずほぼ全員異なっており、いわゆる大学派閥はありません。また、出産・子育て中の医師も複数在籍しており、働き方改革をしっかり見据えた医局運営(当直や休日出勤後は代休、家庭の事情を考慮した時短など)を行っております。

最後に各個人の希望を尊重し、教職、留学、勤務医、開業医など目指す方向によって個別に支援をしております。

研修に関して連携している施設を教えて下さい。

利根中央病院、国立病院機構 東京医療センター、沖縄県立北部病院、水戸協同病院、さいたま市民医療センター、藤田医科大学病院など